『日本の野菜は安全でおいしい』?

 市場ではおいしく形よく安定供給できる、加工しやすい単一的な形状の農産物が求められ、遺伝子操作を含む(同じ植物同士で行われる)品種改良により普通栽培で糖度の高い農産物を生み出すことも、肥料成分や水分調整などで旨みや栄養に特化した野菜を作り出す技術も一般的になりました。

 生産者の生活やブランドの保護、農産物の本来の旬ではなく市場の需要に合わせてハウス栽培が行われるなど、農業を取り巻く環境の変化も加わって農薬の散布回数が増え、より強力な農薬が規制緩和によって認可され、EUなどの諸外国の安全基準の500倍の農薬が使用されたものも議論されずに販売されているのが、日本の現状です。

 一方で、化学薬品を使わない自然な栽培法で育てた野菜は一般的に「濃厚で味わい深いもの」とされ、有機栽培の野菜は普通栽培の野菜よりも活性酸素除去能力が三割高くカビ毒の検出は半量以下というデータもあり、健康への貢献度が高いことが実証されてきました。

 しかし、有機農業も厳密にいえば日本の安全基準は低く疑問視されているといいます。諸外国にくらべ、有機肥料として使用される家畜糞に含まれる残留農薬や抗生物質などには無頓着であるからです。また、これらの肥料の多用で野菜の中に発生する硝酸態窒素には発がん性などのリスクがあるほか、農産物の食味を損なうというデータも出ています。近年は流出した家庭用洗剤やマイクロプラスチックなどの海洋汚染のため、海産肥料の質と安全性も問われます。

 本当に安全でおいしいものを選び、健康を守るためには、知識が必要な時代になってきているのではないでしょうか。


自然栽培。無農薬、無肥料の野菜。

自然栽培は、清浄な土や植物のちからで野菜を育てる農法。

「肥料をやらずに野菜が育つはずがない!」

農業や家庭菜園を経験した人なら、そう思われるかもしれません。

たとえば、森の木々や草原の草花は人間に肥料をもらわなくても毎年同じ季節に花を咲かせ実をつけます。

なぜでしょうか。

根の浅い小さな草は地球の表土を多い、水分の蒸散を防ぐ。

背の高い草は風に吹かれる体を支えるため深く根を張り、根によって土を耕す。

植物の根の周りには様々な菌や微生物、昆虫がいて、根からの栄養吸収を助ける働きをしています。栄養の少ない土でも根粒菌が働けば根元のほうで栄養を作り出してくれるし、畑にすむ昆虫は腸内にそれらを補助する菌をもっています。

微生物の棲まない乾いた土と、多くの生命を育む森の土は同じようでいて、全く別のものです。畑の土も同じです。

長いあいだ慣行栽培をしてきた土は殺菌剤により微生物が極端に少なく種類も偏り、保湿の機能も下がっています。

また、糞のような有機肥料をたっぷり入れた土では植物の根に棲みついて栄養吸収を助ける菌や虫よりも、糞を食べる虫や糞を分解するのが得意な菌が多く棲みつき、土の本来の環境を変えてしまいます。その結果、農作物は手っ取り早く楽して肥料から栄養をもらいます。

肥料を与えて育てた野菜と無肥料で育てたものでは、品種によって違いますが体積が3倍も違うことがあります。

スーパーに並ぶ普通栽培の野菜を見慣れた方には、無肥料で育った野菜が小さく見えるものが多いはずですが、よく考えて比べてみてください。本来必要でないものを摂取して肥大した野菜は、健康的な野菜なのでしょうか?

 日本ではあまり取り上げられませんが、野菜の中に発生する硝酸態窒素という成分は海外ではやはり毒性があると規制されている成分です。これらを多く含んだ牧草を食べた牛、母親が野菜を摂取したことで乳児の健康被害が報告されています。

 化学肥料であれ有機肥料であれ肥料分をたっぷり吸った葉野菜や苗、ピーマンなどは、硝酸態窒素を多く含むため濃い緑色をしていますが、無肥料で育てた野菜や苗では硝酸態窒素がほとんど生成されないため爽やかで明るいグリーンをしています。

肥料によって甘やかされず、厳しい自然に順応して、生き残り子孫を残すために栄養を蓄える。

これが自然に順応する本来の植物の姿ではないでしょうか。

農法によって土の性質が違うように、出来た野菜も決して同じものではありません。

たとえば、十数年かけて自家採種したじゃがいも。採れたては、森と土の香り。

皮ごと調理するとかすかに甘いバニラの風味がし、春になると、さつまいものように甘くなります。

白瀬農園では、無農薬・無化学肥料、動物・海産肥料を一切使用していません。

無肥料で野菜を育てるのは、技術や労力を要する大変な作業ですが、

安全なものを食べたい・提供したいという想いを最優先しています。


だからと言って決して自然栽培の優位性を誇示し、ほかの農法を否定するものではありません。

たとえば、動物肥料を使うにしても、家畜の飼料が遺伝子組み換えや薬品添加のない安全な材料に代わっていけば。

果物に一夏で何十回も散布される化学農薬が、安全な植物由来のものに替わっていけば。

絶滅しそうな昆虫や水辺の生き物が卵も孵せないまま死なずにすむかもしれないし、化学物質の拒絶反応に苦しみ、外出もできなくなった子供たちが、太陽を浴びて楽しく暮らせるようになるかもしれない。

選んだ農法や考え方が違っても、これからみんなで協力できることはたくさんあると思うのです。


多くのひとにいろいろな栽培法を知ってもらい、安全で美味しいものを選んでもらうのが、いちばんだいじなこと。

おいしく安全で、永続的に命と環境を守っていける。食べるほどに健康になっていく。

それが、自然本来のたべものであるはず。


そんな食べ物が高級な専門店でなく、ごく普通に買えるようになればいい。

白瀬農園は、そんなことを考えながら野菜を育てています。

あなたと大事なご家族にも、ぜひ味わっていただきたい野菜です。

今年も美味しい野菜を育て、畑でお待ちしています。


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